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今日のテーマ:きょうだい児の介護による身体への影響について
みなさん、こんにちは。
きょうだい児大学の管理人です。
障害のある兄弟姉妹の障害の種別によって、抱える悩みは異なると思います。
今日のテーマは、きょうだい児の介護による身体への影響について、考えてみたいと思います。
みなさんは、身体で痛いところはありますか??
きょうだいの私が毎日やっていた兄のお手伝いのこと
やっていたこと
車椅子やクッションチェアで座位の保持が難しいため、背面から抱きかかえて、腰の位置を高い位置に戻すこと
兄も成長期で、日に日に身長や体重が増えていくので、
母親も兄を車いすに乗せたり、おろしたり、トイレに座らせたりを毎日何回も何回もすると体もつらくなってきます。
そのような状況で、私は小学校高学年くらいから、母親の身長に追いつくか追い抜かすかというころから、お手伝いをしようという気持ちもあったのだと思います。
母親の動作を見よう見まねでお手伝いをするようになりました。
起き上がれない…腰痛の始まり 腰が「ピキっ」
中学校2年生くらい時に、初めて腰が「ピキっ」としました。
しかし、すぐに治るので、気にはしていませんでした。
高校に入ってからも、生活は変わることなく、むしろ、家にいるときには、母親の代わりに自分が兄を抱き抱えることが多かったように思います。
ある日、「ピキピキっ」となり、その場にしゃがみ込みました。
それからというもの、明らかに腰が痛いと自覚をするようになりました。
病院に行きMRIを撮り、その結果、椎間板ヘルニアと診断を受けました。。
腰痛の症状
私の腰痛の症状は、
・朝、ベッドから起きる上がることができない
→起こしてもらえば、体を動かすことができるというものでもありません。。
→起きられないので遅刻をすることが度々ありました
→体育の授業もその日の体の状態で参加をしたり、見学をしたりしていました
・寝返りが打てない
・靴下やズボンを履くことができない
・臀部から足の指先にかけてのしびれ
・腕のしびれ
・指のしびれ
このような症状が日常的に出るようになってきました。
学校では、授業中は椅子に座っていることも腰が痛く、立って授業を受けていたこともあります。
また、廊下をハイハイして移動していたこともあります。
友人がとてもやさしかったので、
私のかばんを持ってくれたり、階段をゆっくり上るのに付き合ってくれました。
身体の大きな友人が背負ってくれたこともありました。
(私自身が兄を抱きかかえることで腰痛になったので、始めは断っていましたが、
私と比べて明らかに体が大きい友人でしたので、「いいから任せろ」とのことで背負ってもらったことがありました。)
ありがとう。
第二次成長期に、自分の身体が出来上がっていない時期から、効率的な/効果的な体の使い方や介護知識もない状態で、力任せに抱きかかえることもあったのだと思います。
その日々の積み重ねが腰痛につながってしまったのだと思います。
今であれば、youtubeやネットなどで容易に介護方法や介助方法について調べることができますが、当時は今ほどネットが発達していなかったので、調べることもできませんでした。
誰が悪いというのはありません。親に対して、負の感情は一切ありません。
誰しもが、私と同じ環境にいたら同じ行動をすると思います。それがきょうだい児だと思います。
この記事を通してお伝えしたいことは、
自分と同じようなきょうだい児が増えないことを願っています、ということです。
お父さんお母さんへ
きょうだい児が大きくなるにつれて、障害のある兄弟姉妹の介護を手伝う場面が出てくると思います。お父さんお母さんからすると、きょうだい児の障害のある兄弟姉妹へのかかわりを見ると、兄弟姉妹の関係に対してほっこりすると同時に、きょうだい児のお子さんから助けられていると思う瞬間だと思います。
「ありがとう」と親から感謝の言葉を伝えられると、うれしくなり、「次もお手伝いしよう」「お母さんを助けてあげよう」というようになると思います。また、障害のある兄弟姉妹にかかわることが日常生活の一部になっているきょうだいもいると思います。なので、きょうだい児がお手伝いをすることを「やめさせてください!」というつもりはありません。それぞれの家族の形があると思いますし、それぞれの家族の在り方があると思うからです。
私の場合は、結果的に椎間板ヘルニアになり、日常的に腰痛があり、今も激しい運動や重たいものを持つと腰が痛くなってしまいます。身体を一度壊してしまうと、取り返しがつかなくなってしまうこともあります。
TwitterやInstagramなどのSNSできょうだい児が障害のある兄弟姉妹を抱きかかえる動画をお父さんお母さんがアップしている記事を見かけますが、
どうか、抱きかかえているきょうだい児が将来、身体を痛めませんようにと思って動画を見ています。
それぞれの家族の考え方や家族の状況が違うので、口を出したり、意見をするつもりはありません。
ただ、
身体ができる前から体を酷使してしまうときょうだい児が身体を壊してしまう危険性があるということは知ってほしいと思います。
きょうだい児が障害のある兄弟姉妹のお手伝いをする内容とその危険性について、考えるきっかけになってもらえればと思います。
きょうだい児のみんなへ
障害のある兄弟姉妹のお世話を日常的にする状況がある人もいると思います。
私の場合は、兄が車いすに乗っているので、兄を車いすに乗せたり、おろしたり、姿勢の崩れを直すために、車いすやクッションチェアの後ろから抱きかかえて座りなおすことをしたりしていました。
親から褒められたくてやっていたわけではありません。困っている人がいたら、お手伝いをするのが当たり前という環境ですよね。対応するのは、身近な私たち「きょうだい」しかいないという状況があると思います。他に誰がいるの?と。
ことばは少し悪いですが、逃げることができない環境があると思います。なので、いろいろと考えても仕方がないこともあると思います。
身体を壊してしまうと、日常生活に支障が出てきます。
もしかすると、将来の職業を選ぶときにも影響がしてくるかもしれません。立ちっぱなしの仕事や座りっぱなしの仕事など。。
これだけは知っておいてほしいなと思います。
身体はとても大事です。抱きかかえたりする必要がある障害のある兄弟姉妹に皆さんが関わるときに、みなさんの身体の安全のことも考えてほしいなと思います。
インターネットなどで、知識を得ることができます。
一度、介護方法や介助方法について、調べてみるといいかなと思います。
身体を大切にしてくださいね。
English page
Today’s theme is the dangers of caregivers in caring for siblings with disabilities.
I took care of my brother with cerebral palsy every day. For example, it is difficult for my brother to hold a sitting position in a wheelchair or cushion chair, so I held him from the back of my brother and had him sit back.
My brother was also growing up, and he was getting taller and heavier day by day. When a mother puts my brother with a disability in a wheelchair or assists the toilet many times a day, the burden on the mother’s body increases.
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coming soon